エレポット®電気炉|主な用途と特徴
省電力・軽量・コンパクトなポット型のエレポット電気炉は鉄鋼材料の熱処理、金属の溶解など、様々な用途でお使いいただけます。上蓋式で、ワークの出し入れがしやすく、るつぼを使った金属溶解も行いやすい構造になっております。重量は小型タイプで約15kg、大型タイプで約40kg(キャスター付き)で非常に軽く、簡単に移動や持ち運びができるので、設置や作業場の移動に手間がかかりません。
エレポット®電気炉|主な用途
- 鉄鋼材料の焼入れ・焼戻し・焼鈍し
- 金属の溶解・焼結
- 焼きばめ、加工のための加熱
- 固溶化熱処理、応力除去処理、時効熱処理
主な使用業界・場所
- 自動車・鉄道関連工場の熱処理炉、乾燥炉等
- 塗装乾燥や硬化処理のための加熱装置
- 金型等の焼入れ炉、溶解炉
- 大学・研究所の研究・実習用電気炉
- 医療機器の熱処理機器
- 航空機器、電子機器等の熱処理炉、乾燥装置
- 海外での熱処理、加熱装置(電圧変更対応可能)
エレポット®電気炉|特徴
使いやすいシンプル操作
設定温度とタイマーをセットするだけの簡単操作。温度調節器にはタイマーが内蔵され、保持時間後にブザーでお知らせします。3レベルのPID制御により、低温から高温まで安定した温度制御が可能です。
驚く軽さで場所を選ばない電気炉
保温断熱材にセラミックスファイバーを採用し、移動や持ち運びができるコンパクトさと軽量化を実現しました。
安全設計
外壁との間に空気層を設けて、熱の伝わりを軽減し、外壁温度を抑える設計です。また、過昇温防止機能を標準装備することで安全性を高めています。
形へのこだわり
四隅のない円筒炉で、炉内円周と底面にヒーターが入っているので、上下の均熱性が優れており、ワークへの加熱がムラなく行えます。また上蓋式のため、ワークの出し入れが容易で、作業効率を考えた設計になっております。
省エネ設計の電気炉
従来の電気炉の1/3の電力で昇温可能です。電力1.8kWで1,150℃まで到達します。
※SH型の場合
使用目的に合わせたオプション・特注対応
窒素雰囲気仕様
窒素ガスを注入するための配管および流量計を本体に追加可能。高温の熱処理を行うと、酸化・脱炭が起きやすく、表面が荒れたり、硬度不足の原因になります。少しでも軽減できるよう窒素ガスを炉内に充填し、酸素濃度を下げることで、酸化・脱炭を軽減させ、後工程における作業効率向上が見込めます。
吊り下げ加工
電気炉の枠部分に耐熱吊下棒を設置し、ワークの吊下げ処理ができるように加工します。
- 床面に置けないワーク
- ワークの反り、歪みを軽減したい
- 薄板、刃物のワーク処理
2段重ね
炉内高さが標準仕様では不足している場合、ヒーターユニットを繋げ2段にすることで、炉内高さを倍にすることができます。長物の処理に適しています。3段以上の対応も可能です。
るつぼ・受け台
るつぼを炉内で使用し、溶解などの作業を行う際に、るつぼが倒れないようにるつぼのサイズに合わせた受け台を製作します。またるつぼも各種取扱いがございます。
炉内保護ケース
ステンレス製のカバーで、電気炉の淵部分から炉内全体を覆う筒状のケースです。ケース内はヒーターエリアと完全に分かれることで、ワークから発生する煙やガス、スケール(鉄くず・カス)等からヒーター・セラミック部を保護します。
上記はオプションの一例です。オプション以外にもご希望をお聞きし、特注で製作することも可能です。
エレポット®電気炉|関連資料
エレポット®電気炉|使用方法動画
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