製品・事例紹介

ハンドヘルド蛍光X線分析装置『VANTA』|アルミダイカスト製品検査

VANTA アルミダイカスト

アルミダイカスト「ADC12」の成分分析の課題

自動車部品、半導体製造装置用部品、農耕器具、照明部品、建築用部品など、幅広い分野の製品に使用されるアルミニウム合金の一つにADC材があります。ADC材は添加元素の濃度を変えることで機械的特性(耐摩耗・耐腐食など)を持たせており、材料の間違いがは大きな損失や損害に繋がるため、添加元素と濃度が規定通りか分析することは非常に重要です。ADC材の中でも非常に多く使用されている合金に「ADC12」があります。「ADC12」は0.3%以下のマグネシウム(Mg)を測定する必要があり、通常発光分光分析装置で測定されることもありますが、測定サンプル作成に時間がかかる・非破壊で測定できないという課題があります。

アルミダイカスト 元素分析

ハンドヘルド蛍光X線分析装置『VANTA』による「ADC12」成分分析

0.3%以下のMg測定はハンドヘルド蛍光X線分析装置(XRF)では難易度の高い分析ですが、『VANTA』最上位機種のVMRで測定が可能です。

『VANTA』の「ADC12」成分分析における特徴

  1. 非破壊・短時間(数十秒)で測定が可能
    ※切断面、加工面は直接測定可能。鋳肌面の測定の際は注意が必要です。
  2. Mgの検出限界値が780ppmのため、「ADC12」のような微量なMgが含まれるサンプルも精度良く分析可能(最上位機種VMR使用時)
  3. ハンドヘルドのため、場所を選ばず、詳細分析前のスクリーニング検査が可能
vanta Mg

蛍光X線分析装置『VANTA』製品特徴

高速かつ高精度な蛍光X線検査

  1. トリガーを引くと高精度な検出を行い、すぐに得たい結果を得ることができます。
  2. 再現性が優れており、初回の検査から最後の検査まで、一貫して正確な結果が得られます。
vanta 元素分析

過酷な使用環境にも対応する耐久性

  1. 米国軍用規格(MIL-STD-810G)による耐落下テストに合格しています。
  2. IP55準拠の防水防塵性能で、非常に過酷な環境においても損傷リスクを低く抑えられます。
    ※Cシリーズのみ、MシリーズはIP54準拠
  3. 50℃までの高温環境でも仕様可能です。
vanta 耐久性

操作性に優れ、使いやすいハンドヘルドXRF分析計

  1. スマートフォンに似た操作画面により、分析計の設定やソフトウェアの使用がスムーズに行えます。
  2. どの機能をメインスクリーンに表示するかカスタマイズ可能
  3. USBメモリ、無線LAN、Bluetooth®経由で簡単にデータをエクスポートできます。
  4. PDFレポートを分析計上で直接作成でき、効率的なデータ管理が行なえます。
  5. ボタンやジョイスティックにより、手袋を着用した状態でも簡単に操作ができます。
  6. オプションの5メガピクセルのパノラマカメラで撮影した画像をXRFデータやGPS座標情報と組み合わせることができます。
タッチスクリーン・スマートフォンに似た操作画面
VANTA 操作性
手袋装着したまま使用可能

蛍光X線分析装置『VANTA』用途・事例

合金の品質管理・品質保証

vanta 合金

『VANTA』は、重要な機器や部品に用いられている材料が、正しい合金品種であるかどうかを確認するのに有効です。不適合材料の混入は、生産ラインの運転中止や資源の浪費を招く恐れがあるため、メーカーとサプライヤーは品質管理を厳しく行う必要があります。確実な品質保証と管理のために納入材料の検査に適した非破壊検査ツールで、下記のような合金の種類や品種をわずか数秒で判定します。 

『VANTA』対応合金例

  • アルミニウム
  • 炭素鋼
  • ニッケル
  • コバルト
  • 超合金
  • ステンレス鋼
  • チタン

PMI検査

VANTA PMI検査

PMI(Positive Material Identification: 材料検証)は、各種プラントの技術者や部品のサプライヤーにとって非常に重要な検査です。異材の混入は製品欠陥につながり、プラントや製造現場のダウンタイム、また場合によっては重大な事故に至ることもあります。ハンドヘルド蛍光X線分析計はそのような不具合を防止するために、非破壊検査の手法で合金を同定する有効なツールです。合金・PMI検査用の『VANTA』は、高精度な分析を行い、合金品種と番号を素早く特定します。検査担当者は重要箇所に適切な合金が配置されているかどうかを、迅速に判定することができます。配管、バルブ、溶接部、各種部品から加圧容器まで、多様な場面で素早く精度の高いPMI検査を実施することができます。

『VANTA』対応評価プログラム

  • プラント重要箇所に適切な合金が使用されているかどうかの確認
  • 米国石油業界(API)の推奨方法(RP)578(新規および既存の合金パイプシステムの材料検証プログラム)の準拠
  • 硫化腐食による影響の評価(API RP 939-C)
  • 流れ加速腐食(FAC)による影響の評価
  • フッ化水素(HF)アルキル化装置の残留元素による腐食影響の評価

RoHS/規制有害物質スクリーニング

vanta RoHS

ハンドヘルド蛍光X線分析計VANTAは、RoHS指令に準拠するよう、電子・電気機器や一般消費財に含まれる鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、水銀(Hg)、クロム(Cr)*、臭素(Br)*などの有害物質を素早く高精度に分析します。VANTAは、RoHS指令についての対応を確認することができる有効なスクリーニングツールです。無線LANとオプションの5メガピクセルのパノラマカメラを用いたデータ管理により、検査対象物の画像と測定結果を容易に保存することができます。* 総量で測定。

一般消費財の法規制準拠

製造現場やリサイクル業において、『VANTA』は以下の一般消費財に含まれる鉛(Pb)、カドミウム(Cd)、ヒ素(As)、水銀(Hg)、クロム(Cr)*などの有毒金属をスクリーニングすることができます。 * 総量で測定。

  • 玩具、宝飾品、クレヨン、チョーク、プラスチック、弁当箱、バックパック、その他小物
  • 衣料品・装飾品:衣服、ファスナー、ボタン、アップリケ、ラインストーン、バッグ、財布、その他装飾アイテム
  • スポーツ用品、ブランコ、ピクニック用テーブル、デッキ、フェンス
  • 装飾食器、着色陶磁器、銀メッキ容器
  • キャンディーの包み紙、ベビーフード、栄養補助食品、食材
  • カーテン、家具、敷物
  • 自動車車体、カーシート、皮革類、繊維類、装飾部、ノブ、ハンドル、フロアマット

電子・電気機器、リサイクル製品のRoHSスクリーニング判定

vanta 電子部品 RoHS

『VANTA』は、以下のようなさまざまな電子・電気機器やリサイクル製品に含有されている鉛(Pb)、水銀(Hg)、クロム(Cr)*、臭素(Br)*、カドミウム(Cd)を検出し、RoHSスクリーニング判定を迅速に行うことができます。 * 総量で測定。

  • 鉛フリーの基板、ケーブル、コネクター、プリント基板、金属素子、はんだ
  • 梱包材料
  • バッテリー、塗料、肥料、プラスチック、金属塗装
  • 自動車車体、カーシート、皮革類、繊維類、装飾部、ノブ、ハンドル、フロアマット
  • 木材、紙、厚紙

世界の法規制・検査規格に対応

VANTAは、有害物質に関する以下のグローバルな規制/指令および検査規格についての対応を確認するスクリーニングツールとして有効です*。IEC62321基準またはユーザー定義の基準を選択することができます。 * フタル酸系4物質(DEHP、BBP、DBP、DIBP)は測定不可。

  • EU RoHS指令 (2011/65/EU)
  • 中国RoHS
  • 資源有効利用促進法 (J-Moss)
  • 韓国RoHS
  • USA CPSIA (HR4040)
  • USA ハロゲンフリー規格
  • California Preposition 65 (安全飲料水および有害物質施行法)
  • USA CPSC-CH-E1002-08 SOP
vanta スクリーニング

『VANTA』関連資料

『VANTA』動画

『VANTA』カタログ・関連資料

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