製造現場で発生するチョコ停問題
チョコ停とは、製造設備・生産機械がなんらかのトラブルにより、短時間停止することです。短時間であるがゆえに、現場作業者による対応で済ませてしまうなど、問題が顕在化しにくいものです。繰り返し発生することも多く、生産効率にも影響があるため、多くの製造現場の共通の悩みです。またチョコ停が重なることで、より重大なドカ停(1時間超の停止)に発展する可能性があり、工場の大きな損失に繋がります。
『NecT Recorder』でチョコ停発生前後を見える化
外部信号でチョコ停前後を効率的に記録
カン・コツに頼ったチョコ停改善には限界があるため不具合を可視化する必要があります。トラブルが起きたときに駆けつけても、何が起きたのか原因が分からない。かと言ってトラブルが発生するまで、現場にずっとはいれず、ビデオカメラで常時録画してみたが、問題発生時の動画データを探し出すのが大変です。『NecT Recorder』は設備の停止信号など、外部信号をトリガーにして、チョコ停前後の必要データだけを記録できます。
2種類の外部信号に対応
撮影開始のトリガーに使用する外部信号は、設備等からのアナログ信号とPLCへのLAN接続に対応しております。
任意のUSBカメラを使用可能
接続例
- 産業用USBカメラ:レンズの種類により望遠・広角撮影可能
- USBファイバースコープ:通常のカメラが設置できない狭い場所に、防水対応も可能
- USBマイクロスコープ:対象物を拡大した撮影が可能
- USBワイヤレスWebカメラ:PCは事務所、カメラは現場に設置し遠隔撮影可能
カメラ2台同時に撮影可能
2台同時撮影、同時再生が可能です。運用の一例として、一台の広角カメラで装置全体を撮影し、もう一台は特に気になる箇所を望遠カメラで撮影することができます。
『NecT Recorder』ご使用者の声
導入前の課題と導入効果
導入前の課題
●チョコ停は発生しているが、不具合の原因追求のために、人が監視するなどの対応ができない。
●連続撮影してもデータ分析する時間がない。
●問題の発生頻度が少なく、どのように発生しているか確認できなかった。
●慢性的に同じ事象の廃棄品が発生していたが、廃棄品発生時に人が張り付いて監視することができない。
導入効果
●事象確認、原因追求の時間が短縮された。無人撮影で工数も削減できた。
●導入前は問題発生の確認も取れておらず予想改善だったが、動画で確認できたことで、改善案の絞り込み、迅速な対応ができた。
●発生原因追求のために現場に張り付く必要なく、他の仕事をこなすことができた。
●報告時に動画を使用することで、不具合状況の説明が容易になった。
『NecT Recorder』導入による改善事例
部品の向き違いによる押し治具の動作不良
カメラ撮影をしていなかったときは、コンベア上で向きが変わってしまうと考えており、コンベア側に蓋を付け対応していたがチョコ停改善には至っていなかった。
チョコ停以上信号を使ってカメラで撮影、『NecT Recorder』で記録したところ、押し治具が次部品に干渉し向きが変わっていることが分かった。
改善内容
押し治具摺動部のガイドレールに対策を施した。
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