製造工程での顕微鏡作業をよりシンプルに
SZX-AR1は顕微鏡視野内へ画像や動画の投影表示をする、AR技術を駆使したマイクロスコープシステムです。作業者は組立手順書や作業の見本動画などのデジタル情報を顕微鏡から目を離すことなく確認できます。エビデント(オリンパス)のSZX7,10,16の顕微鏡に拡張現実技術を搭載した鏡筒を装着するだけで使用可能です。実体顕微鏡を使用する組立工程の作業やトレーニングを効率化し、製造工程のリードタイムの短縮、歩留まりの工場に貢献します。
製造工程での顕微鏡作業の課題と解決策
精密機器製造|顕微鏡作業課題と解決策
製造現場の顕微鏡作業内容
モニターに映した作業手順書を見ながら、実体顕微鏡を使い対象物を拡大しながら、組立作業を行う。
製造現場の顕微鏡作業課題
顕微鏡からモニターに視線を移動させると部品をつまんでいるピンセットの力加減が変わり、組立ミスが生じる。
AR実体顕微鏡による解決策
手順書を鏡筒内に映すことで視線の移動が不要になる。またフットスイッチを使えば手順書のページを送るときも手を離す必要がなく、作業に集中できます。
医療機器製造|顕微鏡作業教育現場の課題と解決策
教育現場の顕微鏡作業内容
モニターに映した資料を先生が説明し、生徒が作業を行う。作業完了後に先生が顕微鏡を見ながらチェックし、再度教育を行う。
教育現場の顕微鏡作業課題
先生は生徒の作業を直接確認できず、且つ教えるときも顕微鏡を交互に見ながら教える必要がある。
AR実体顕微鏡による解決策
アノテーション(注釈)機能を使って、鏡筒内に直接指示が可能です。トレーニングを録画することで、生徒が後で自習できます。
医療機器製造|複数台の顕微鏡作業の課題と解決策
複数台の顕微鏡作業内容
複数台の実体顕微鏡を使用し、各作業者が組立作業を行う。
複数台の顕微鏡作業課題
不具合発生時に原因特定のため、関係者が現場に集まり、順番に不具合内容を確認する必要がある。
AR実体顕微鏡+Web会議システムによる解決策
Web会議システム(Teamsなど)を使い、鏡筒内を関係者に同時に共有することで、リモートでの情報把握が容易になり、同時解析ができます。
AR実体顕微鏡『SZX-AR1』特徴
顕微鏡視野内に必要なデジタル情報を投影
顕微鏡を用いた複雑な製造工程で、SZX-AR1は顕微鏡視野内に以下の情報を投影表示し、作業ミスの低減に貢献します。
- 画像
- 動画
- レチクル
- ゲージ
- 注釈
工程に沿って必要な情報が投影されるため、作業者は手順を覚えておく必要がなく、確認漏れや記憶違いによるミスを少なくできます。ボタン、フットスイッチで作業をしながら表示内容を変更でき、接眼レンズから目を離すことなく、集中して作業を行うことができます。
Web会議システムと組み合わせてさらなる効率化
製造工程での問題をリモート環境で解決
製造工程で問題発生時に管理者が現場に不在の場合でも、Microsoft TeamsなどのWeb会議システムを使用し、SZX-AR1に接続すれば、組立作業者が見ている顕微鏡視野内の画像を管理者が直接確認しながら、リモートでの指示・指導が可能です。同じ工場内だけでなく、別工場や海外工場、協力会社と状況を共有することで、問題点の把握と早期の解決を効率的に行なえます。
リモートトレーニングを実現
従来は、トレーナーが各地に出張する必要がありましたが、SZX-AR1でリモート接続をすることで、時間とコストを削減できます。拠点間での作業方法の標準化・共有を迅速に行うことが可能です。顕微鏡視野内の動画再生機能を活用して、作業動画を見ながらの効率的な自己学習もサポートします。
お手持ちの顕微鏡との組み合わせも簡単
SZX-AR1の追加ですぐに工程改善が可能
ご使用頂いている実体顕微鏡※の鏡筒部分をAR三眼鏡筒に置き換えるだけで、顕微鏡視野内にデジタル情報を投影することが可能。AR技術により作業環境の改善が行なえます。
対象機種:SZX‒ZB7/SZX2‒ZB10/SZX2‒ZB16との組合せ
身体的負担を軽減する人間工学に考慮したデザイン
快適な作業を実現するユニットを各種取り揃えています。人間工学に考慮したチルト機能付き鏡筒とオプションのアイポイントアジャスターを組み合わせることで、作業者一人ひとりに合った姿勢で作業を続けることができ、作業効率が上がります。
AR実体顕微鏡『SZX-AR1』関連資料
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